VJ反省 2022年5月20日

  • ゲーミングノートが壊れてもなんとかなった
  • 名前を載せるなら時間を守って欲しい
  • 電源の配線を信用しないようにする

反省を書き散らかしておこうと思う。箇条書きにできるほどにまとまった件ではないので、ひたすら書き散らかしてあとから整理するときにいくつかピックアップして書き出しておこうと思う。一番のトラブルはVJを行う日の当日にゲーミングノートが起動しなくなって、電源ランプすらつかない状態になったことだった。結局原因不明で今日の昼に3日ぶりにつけてみると動いた。どうしようかということをいくつか考えて、他の人にパソコンを借りるであるとか、研究室のパソコンを使うだとかいくつかのことを候補に上げて、結局部屋になるそこそこのデスクトップを会場に持ち込むことで対応できたので良かった。住んでいる場所でクラブイベントがあるということに救われた日だった。デスクトップで設営していたけれどうまく行かない可能性があったので、保険でサークルの人にお願いしてパソコンを持ってきてもらったが、本人曰く無理して持ってきてくれたのに結局使わず仕舞いになったのは申し訳なかった。しかしあの状況ではそれをお願いすることは正しいムーブだったんだろうと思ってしまうのも無理はない。それで、デスクトップでの設営で一番大変だったのが、情けないことにモニターをどのように確保するかということだった。普段使用している4Kのモニターを持ち込むわけにも行かないので、教養スペースのモニターを借りるけれど動かない。手元にあるテレビのHDMI入力につないでみてうまく行ったと思ったら、デスクトップの映像の出力にHDMIが1つしかなくディスプレイポートが3つという割り振りで、ディスプレイポートの変換を持っていない状態だったので、プロジェクタの方でHDMIを使用するためにはディスプレイポートもしくはアナログの変換端子を使用する必要があったのだけれど、テレビの入力はHDMIしか受け付けてくれず残念。結局、3つ目に借りてきたモニターでうまく行ったのでそれで回すことになった。モニターの相性問題であるとか、機器が動くかどうかという問題に現場で出くわすということは結構厄介な問題であるということを少しだけ認識した。次に困りそうになったことは、ソフトのライセンスを移せるのかという問題であって、Resolumeのほうが危惧していたわりには簡単に移行できたのでとりあえず最低限のVJができることが確定して安堵していた。Touchの方はその日にはうまく行かず、移設元のソフトの方でライセンスをdeactivateしないといけないらしく、そのためにDerivetiveのサポートにメールして少し時間がかかりそうではあった。結局、VJの中でTouchを使用して映像を作るシーンもあったけれど、解像度が少し落ちていること以外は概ねどうにかなった。ワイヤーフレームをごちゃごちゃするだけの演出だったので、そんなに解像度がいらなかったのでどうにかなったのは確かではある。あと一つうまく行かなかったのは、タイムテーブルを作っておいたけれど、二人目が時間に姿を見せずにそのまま僕が演出することになったことだった。今回はバタバタだったのでDJに合わせた演出をほとんどしていなかったのでどうとでもなったが、タイムテーブルを決めているしフライヤーに名前を載せているのにそういった行為をされると、信用できなくなってしまうのは事実そうである。しかしながら、この界隈ではあんまり時間を守るということが得意な人がいないので、そこら編の風土をどのように変えていくかということも一つの問題ではあるなあと思ったりもするがどうなんだろうか。あと、しばらく演出が進んで3時前くらいになった頃にパソコンの電源が落ちて、プロジェクターの白いスクリーンが表示されるだけの時間が発生してしまっていた。延長コードの根本の根本が切れてしまったみたいだけれど、僕自身がお酒の飲みすぎて前後不覚になってしまっていたことと、お客さんもだいぶ履けてしまっていたのでそこでVJを中断してしまったことは申し訳なかった。あの現場の悪いことは電源の周辺が信用できないことであるので、そこらへんについては自分である程度信用できるようなところに作り変える必要があるなあということを思う。今回はなかったけれど、別の階では音も止まったりしていたので、そこらへんも含めてきちんと配線するようなプチ工事を行う必要があるよなと思う。VJをやめてしまってからは、喫煙所でDJの人と喋ったり、飲み過ぎで潰れてしまった人の介抱をするなどしていたら、僕自身もお酒で前後不覚になってしまっていたので部屋で力尽きてしまった。最後まで起き続けることができなかったのは申し訳なかったが、そういうときもある。人が残っている間にスクリーンの片付けをできたら良かったのだけれど、今回は時間的な成約もないので後日やることにしたのは仕方なかったんだろう。色々と限界な状況ではあったけれど、それでもどうにかなったので良かったんではないか。少しづつ交友関係も広がっている気がするし、VJという存在自体も知名度が広がってくればそれで僕は嬉しい。あとはそうまさんが来ていて、彼が色々提案してくれる内容を受けてTouchの演出を変えたりしているのも面白かった。またどこかのイベントで一緒できるとありがたいと思いながら、粛々と別の場所での活動を続けることにしようかしらと思ったりもする。次回は8月に開催されるらしいので、その時を楽しみにしながら普段の暮らしを送ることにしよう。

VJサークルを作った話

そもそものきっかけは,お店の営業をどのように改善したらいいのかという話だった.いつもVJをやっていた,クラブと居酒屋の間のような店舗の経営者の人にお酒をごちそうになった際に,店舗の売り上げを伸ばすためにVJサークルを作ろうという話に至った.論理が破綻している気がするけれど,お店で活動するサークルを作ることによって学生からの認知度があがって来店につながるという一応の建前はある.ある種の本音としては,経営者の人もVJとして今も活動している人なので,関西のVJカルチャーを盛り上げたいという気分もあるようだった.僕自身のモチベーションとしては,自分がVJをやるときに一人で一晩中やっていてもしんどいし,3人くらいで交代しながらやりたいので一緒にVJをできる相手が欲しいと思った事が一番大きいんだろうか.あとは情報系の人や美学を研究している人が学内にいるので,そういった人たちを巻き込んで何かをしたら面白そうだなという事を思ったことも理由の一つではある.まあ,いくつかの利害関係が悪魔合体してサークルが生まれたことは間違いない.

とまれ,この3月にとりあえずサークルを作ると宣言して,サークル大百科なる新入生向けの広報誌に3000円を払ってA5サイズの広告を出すところからスタートした.それから新入生向けの勧誘活動のほとんどをさぼっていた.対面での勧誘はおろか,ビラ巻きすらも全くやっていない.3月に作ったTwitterアカウントは新入生をフォローしすぎて凍結の憂き目にあうなど幸先が悪い.SNSを通じた空中戦は分が悪いと踏んで,例の居酒屋でイベントを開くことになる.

イベントはまあまあの盛り上がりだった.いくつか物足りない点はあるものの,今のところは滑ったと認識することをぎりぎり回避しながら,まだこの先の活動に希望が持てている.エントランスを無料にしていたのでほとんどただ働きになっていた割にはしょっぱい戦績だったけれど,それでもいくつかの人の助けのおかげで何とか首の皮一枚で食いつないでいる感じではある.一番助けられたのは,たまに僕がVJをやっている大学の寮のクラブの運営の人ががInstagramでシェアしてくれたことで,それを見て足を運んでくれる人が多かったので大変助けられた.ほかにも一緒にサークルを立ち上げた人がTwitter強者なので,その人にリツイートしてもらったことによって新入生の目に触れられたこともありがたかった.

しかしながら,いまだ本来の目的であるVJを増やそうという事についてははかばかしくない.サークルに興味を持ってくれる人の大半はDJをやりたいと言っている人だし,実際僕がサークルとして手を動かしていることの大半はSNSを用いた広報,こまごまとした調整の仕事くらいであって,その意味でVJサークルはDJサークル,もしくはイベントサークルであるというのが実態なのではないかと思ったりする.まあしばらくはイベントを続けてみて興味を持ってくれる人がいないか探してみよう.だるくなったらまた別の方法を考えてみることにする.

・・・

VJを始める上での参入障壁は,パソコンやVJソフトなどの機材を購入することと,クラブに友人を作ることである.この二つが同時そろう事の難しさについては勧誘の過程で感じていて,前者を満たすギークな人々はあんまりクラブカルチャーとの相性がよくない気がする.僕自身はどちらかというとこの前者に属していて,VJを始めるにあたっては技術的にはそれなりにわかる状態になってからも,人間関係の中でどんなムーブをしたらVJを始められるようになるのかわからない状態ではあった.このサークルの目的の一つは,後者の参入障壁を壊すことではあって,その意味ではギークな人たちが入ってきやすいような雰囲気を作ることに少しだけ気を使いながらフライヤーとかSNSをやろうと思ったりしているが,それが機能しているのかという事はよくわからない.願わくば,テニサー的価値観が跋扈するサークルにならないことを祈るばかりである.

今後やりたいことを個人の感想の範囲で書いておくならば,月1くらいでメトロでイベントを開きたい.暗くてマッピングの自由度がある場所でやりたい.おそらく土日の昼イベとかで健全な雰囲気のもとがいいのかなと思ったりしている.あとはジェネ系のVJを増やすための活動もしたい.既にクリエイティブコーディングと称して木曜にもくもく会みたいなことをやっているけれど,そちらについては関わっている人は別ではあるので,別にサークル化するかもしれない.そちらと共催でTouchDesignerだとかGLSLのシェーダーだとかのチュートリアルを一般の学生向け,もしくはそれなりに広く参加者を募って行えたらいいと思ったりする.あとは,美学だとか哲学を専攻している人たちを巻き込んで書籍の輪講だとか批評とかをやりたいと思ったりもしている.VJのカルチャーとかで有識者につなぐこともできるだろうから,修士論文を書いたら書籍化くらいはできるのではないかと思ったりするんだけれどどうなんだろうか.ちょっとニッチすぎるので難しい気がしてきた.

後は京都でVJをやるという境界条件を考慮に入れたときに,何をやるべきかという事を少しだけ考えている.おそらくは芸術であるし,伝統芸能であるし,社会運動なのだろう.東京であればアイドルとか,VTuberだとか,広告だとかの仕事を通してお金を集めることが正しいムーブなんだろうと思うけれど,京都においてはおそらく異なっている.いろいろ一人で考えていることはあるけれど,とりあえずは今の活動が軌道に乗るまでぼちぼち取り組んでいく所存ではある.

Mac Book Airを購入したら2日でカーネルパニックになった

友人が以前から所有していた2013年モデルのMac Book Airを2万円で譲ってもらえることになった.ほとんど10年前のモデルになるけれど,ブラウザを使用しているくらいではほとんどフラストレーションもなくうごくし,何なら普段使用しているRazer Bladeのキーボードの打鍵間であるとか,タイプしているときにタッチパッドに触れることで変なことが起こらないという事だけで感動してくる.そしてやはり,親指でローマ字と日本語の入力を切り替えるのがとても理にかなっている.Macの入力になれるのに5分とかからなかったけれど,Windowsの入力になれるのに2日くらいかかっていて,これだからビルゲイツの作った会社は,という気分にはなった.

それだけ体にフィットしたマックは今ではもうガラクタになってしまった.2日目に使用していると突然電源が落ちて再起動したかと思いきや,パスワードを入力して起動する途中で落ちては再起動を繰り返す,カーネルパニックになってしまったらしい.そこからRAMの解放を試したのが運の突きで,3回のビープ音を無限に繰り返すガラクタになってしまった.おそらくメモリの接触が悪くなったのではないかと思ったりしているけれど,残念なことにMac Book Airのメモリはロジックボードに直にはんだ付けされているらしく交換できるものではないらしい.Appleがくそだと認識したのは,最近購入したiPhone 13 PROがとんでもないカメラ性能でとんでもないデータ容量の動画をとることができるのに,それを外部に通信するのにLightning ケーブルを使わないといけない事だった.

とりあえず今は,いくつかのことを検討しながら,購入元の友人から2万円をチャラにしてもらえないかどうかを掛け合っているところではある.

友人がお笑い芸人を貸し切っていた

友人が推しを呼んでイベントをやるというのでついていったら,そこには九月という芸人が鎮座していた.

九月という芸人は全身黒づくめ,巨体のわりにかわいらしい顔とぼさぼさの髪の毛が印象的で,おそらく配信に使うのだろうと思われる業界二番手くらいのアクションカムをのぞき込んでいた.たぶん画角を調整していたんだろう.

部屋には既に6人ほどのお客さんが来ていて,八畳一間とダイニングスペースがつながった空間が人の息遣いであふれてきている.でもやっぱり芸人というのは別世界に生きている人間なのか,そこには独特な空気感が漂っていた.アクションカムの設定を終えたらしい主役の芸人はお客さんと一定の距離を保ちながら,開いた足をぴんと延ばして座っていて,かわいらしい.

 

それで何だったっけ.

そう,主催している友人が事前に言っていたところでは,仲間内で運営しているシェアスペースの一周年企画として推しの芸人を呼ぶことにしたらしい.「推し」と聞くと無条件にかわいらしい女の子を想像していたのが裏切られながらも,アイドルを呼ぶなんてどれだけお金を持っているのだろうと思っていたところにこの答えで,少し安堵する.

いくらくらいかかったのかと聞いてみると,フィリピンへの往復航空券よりお手頃価格だと言っていた.コロナの巣ごもり需要はこんな形でも発揮されているのかと合点しながら,芸人というのはそんな金額で東京から呼び出されて働かされるのかと黒いかたまり然としたこの芸人にあわれみを覚えるなどした.

 

それで何だったっけ.

ネタは面白かった.それ以上特別言う事は無いのだろうと思う.個人的には言葉の概念を拡張させていくネタが大好きだったが,他のネタも全部きちんと笑えて2時間半の間コンスタントに笑いが起こっていた良いイベントだった.

会が終わってから企画者と居残った参加者たちで軽い打ち上げなどしてお酒を飲んだりして,九月という芸人も相変わらず輪の中心にいた.初めはネタ作りなどについての方法論などを聞いてきちんと答えてもらうなどしていたのだが,いつからおかしくなっていったのだろうか.さすが芸人,お酒が入ってペースが上がるとずっと面白いことを言っていたことを覚えているけれど,自分が飲みすぎたせいか具体的に何を言っていたのかは覚えていない.唯一覚えているのは,お題として出た「味噌汁」というキーワードに対して,「味噌汁プールでけつ開き」といいながら踊っていたことだけれど,何が面白かったのか今ではわからなくなってしまった[1].

結局15時から始まったライブの2時間だけかと思いきや,そのあともかなりの時間を一緒に過ごしたこととなり,海外旅行とコンパラ[2] な金額でお笑い芸人という異文化を経験できるので,なかなか粋なお金の使い方をして遊んでやがるな,と思った.

あまりにも鬼気迫る表情でなにか大きなものを表現しようとしている九月

1. 翌日のライブでこれが実演されることはなかったが,前座の中で没ネタとして紹介されていたようだった.

2. なんだこのゴリゴリの理系用語は,と言われた.どうやら「同等」とか言うらしい.